クレジットカード会社の組織

途上与信とは

また、最近は入会時の初期与信だけでなく、途上与信も盛んに行われている。途上与信とは、その会員が入会から時間が経過した後、たとえば会社を辞めるなどで、その人の経済状況が悪化した場合に、カードの限度額を下げるといった対応である。また、カードをよく使ってくれて支払いや信用情報に問題のない場合、その限度額をアップするといった臨機応変の対応をするためにも行うものである。

 

力-ド会社によってそれぞれノウハウはあるが、途上与信の実力が貸倒れを防ぎ、収益を上げる大きな要素となりつつある。このため、カード会社はさまざまな機会に与信チェックを行っている。

 

不正使用管理システムはその一つだ。不正使用が発生した場合は、加盟店と会員に速やかに連絡し、カード回収あるいは不正使用のデータを登録して、それ以上被害が広がることを防ぐ。また、カードの更新や再発行の際も与信チェックを行っている。一方、加盟店側もカード会社の途上与信に協力している。信用事故の未然防止のため、フロアリミット1万円以上のカード利用には、カード会社の承認を得てから販売するようになっている。